師 

平成16年7月18日 日曜日 三崎にて夜釣中 




 不思議な事に 一昨日まで まだまだ余裕の LEDのランプが 

 なぜか点かない ・・・ おかしいな?


 色々とやって見るが 駄目だ! カッパさんから 無理矢理に電池を 強奪!! 

 試しに入れて見る ・・・ 点いた! ・・・ そんな馬鹿な 


 電池は まだまだ 余裕の筈!! ・・・ ツケッパ?

 そんな筈はない 自信を持って断言出来る!! おかしいな 〜〜


 暫くして 村井師匠 からTEL有り ・・・・ なぜか 嫌な予感 ・・・

モシモシ 東海林か!  おれだ! 釣りしてんのか? やっぱりな ・・・


 ところでよー  笠井がよー  ついに逝っちまったよ!


    ・・・・・ えっ !! ・・・・・・











出会い


昔、と言っても 10数年前 海釣りの師匠である 村井師の お店に(八百屋さん)行った時の事

2階の自宅へ行くと お風呂場の方で なにやら 見知らぬ人が ごそごそ がたがた ・・・・・



見ると 真っ黒に日焼けした顔が・・・目が合って  あっ  どっ どぉ〜もぉ〜・・・

お互いに初めて見る顔に ・・・ 誰だ??・・・ 怪しい奴 と 思ってしまいました

直ぐ後から来た 村井師に紹介されて ・・・ それが 初めての出会いでしたね

村井師から リホーム屋さんで 石鯛師の笠井さん だと 紹介されて 顔の黒さに 納得した次第でした



今日は 村井家の 水漏れを 直しに来てくれたんだと言う (普通は水道屋さんでは・・・)

彼は以前は 村井師と同じ 八百屋さんで 弟分だったそうな

その時に 少しだけ 石鯛釣りの事を話してくれましたね アルミ梯子で瀬渡りした事とかを

真っ黒の顔で ニコニコしながら 釣の話をする 笠井師 とても ステキな笑顔でした



そう言えば 店の前に止まっている キャラバン? 仕事道具や材料が満載で 重たそう〜な

その車の屋根に アルミの2段梯子や脚立などが乗っていた なるほど! あれがそうか!

変に 納得している私がそこに居ました








                      拘 り






横浜港で 村井師と メバル、アイナメを 釣っていたら 笠井師が2人ばかり連れてやって来た



笠井師との始めての釣りであった 初めて見た 師 の釣りは 豪快?

ところが 釣り方に 1つの結果を見出すと とことん それに拘る

私が 拘り過ぎじゃないの?と 言うと いやいや これでいいんだ!! ・・・・



三崎には良く一緒に夜釣りに出掛けましたね

途中で私が そこの コンビニで オニギリを買うからと言うと 

そこで買うのか? いいけど ・・・ そこで買うと 釣れないよ! ・・・ えっ?

あっちで 買うと釣れるよ! ・・・ えっ?



今日は道路空いてるから 真っ直ぐ行くね、 

真っ直ぐ行くのか? いいけど ・・・ 釣れないよ!・・・・・えっ?

こっちの道から行くと 釣れるよ!・・・・えっ?



何時もの三崎で ムツッ子を釣る 笠井師 曰く 

この潮のときには あそこから流して 其処に来た時に食うからね 絶対!

で そっちまで行くと 食わないから 無駄! 絶対!・・・へ〜〜 そうなんだ 了解!!



何時もの三崎で メト烏賊を釣る 笠井師 曰く 

岸壁に沿って潮筋が出てると 釣れるんだよなー


ゴミが流れて来ると あのゴミの下にメトが居るから 釣れるぞ!


おおー 今日は 霧が出てるから 釣れるぞー ・・・・ (物凄い霧の日に大釣したらしい)


今日は三崎の花火大会 花火の後は釣れるぞー ・・・と言うのも有った



それって 唯の ジンクスでは? そうです でも その日1日或いは1夜 楽しく釣りをするために 

少しでも 不安要素が有るなら 取り除いてから 釣りをする方が より楽しいはず ・・・ 釣果も然りなのでは?

そうです 楽しく 釣りをするための 彼の 拘り なのです











石 鯛


私の 石鯛釣りの 師匠は 笠井師 なのです 



或る日の事 師と 2人で下田沖の 石取根に乗りました 

私は初めての場所だったので ポイントが解りません

師に 場所取をお願いしましたね 今思えばトンデモナイ事でした ごめんなさい 



ポイントは 船着場の反対側と聞いていたので 私は2人分の荷物を運びました 辿り着いて見ると 

後から来たグループが ピトンを打った方が 先だ! と言って 割り込んで来たとか 余計な苦労を ごめんなさい



然しながら そのグループには 私も怒りました 缶詰の空き缶やら ゴミを ポイポイと 捨てまくり

私の上から かぶして投入しそこない 40号の錘が 私と私の竿をかすめました とても危険でした

グループのリーダー各と思しき 和竿の人物は ニコニコしながら 眺めているだけでした・・・・違うだろ! 注意をしろ!



その 関西弁のグループに 嫌気がさし 場所替えをしましたっけね 地磯の離磯 下大根 だっけかな?

そこでは 私達2人だけでしたね のんびりと 横になりながら 竿先を見ていましたら 私の竿に来ましたね



最初 竿先に ごつごつと来てもたれて 次には更にがつがつっと 竿が押さえ込まれ 師は まだまだ もう1発来るまで待てー

まるで 教科書でも見る様に 綺麗〜な 3段引きで 竿先から 海面まで入りましたね 師は 入ったぞ! 行けー

私は 興奮しながら 竿を手に取り 思いっきり 合せました まさしく どりゃー でしたね 



思いっきり合せたら 元竿とリールは 天を向いているのに 竿の穂先は 海面のチョットだけ上・・・重い

根に 入ろうとする 凄い引きの強さを 体感 こんなに凄い引きなのか と 思った瞬間でした



然しながら 私は或る 間違いを冒して いました この根に乗った時に あまりに浅いので

大きいのは居ないだろうと 勝手に判断して やってしまいました

ハリスを 38番から 49番に 替えてしまったのです が為に チモトから ブチッ と切れてしまいました 

折角 師が なんとか 私に釣らせようとしているのが 見えていただけに 私も ガックリ してしまいました

申し訳御座いませんでした 



其の時の 師 曰く 今の奴は 最低でも 3kの上だったぞ!!

そして 何度も 何度も 悔しがる私を 貴方は ニコニコして 見ていましたね 有難う御座いました



車から近いからと稲取の 黒根崎へ行った時は 私の目の前で 型は小さいが シマダイと石垣鯛を 

パタパタと 立て続けに釣って見せてくれました ちょっと 悔しかったけど お見事でした

手持ちでの 石鯛釣り なんか カッコ良かったです



そして ポイントの都合上 後ろから 這い上がる波飛沫で カッパを着ても びしょ濡れの私を

炎天下の日差しの下で Tシャツ姿の師は 私の後ろの1段上のポイントから ニコニコ顔で 見守ってくれていましたね


お心使い 有難う御座いました あの 笑顔は 今でもはっきりと覚えています









                     石鯛の嘴










或る日の石鯛釣行の時

待ち合わせをして 私の車に乗り込んで 出発 



乗り込んで直ぐ 師が 何やらゴソゴソと 何かを取り出した それは 白い 石鯛の嘴

上下を 紐で結んでありました それを ルームミラーにぶら下げ 石鯛が釣れるお守りだ と言って ニッコリ

折角持って来て頂きましたが 残念な事に 私には 効果が有りませんでしたね 努力が足りなかったのでしょうか



帰り際に じゃ またねー と言う師を引き止めて 忘れ物だよ 嘴 と言うと 

どうせ syouji さんの車で行くんだから 乗っけといてよー と言って 行っちゃいました あららー



その後 暫くは私の車に ぶら下っていましたが 壊しそうなので 丁重にお帰り願いましたが

あれ以来 石鯛釣りの 回数が減り 終いには もう何年行ってないのだろう と言う事になってしまいました

その 嘴には釣れた年月日が記されていましたが  その年月日を忘れてしまいました


教え概の無い弟子でした   ごめんなさい 








メト竿


村井師との、或る日の会話 



村井師 東海林よー 今度は何を釣ろうか?

東海林 そーだねー メジナも少し飽きてきたしねー

村井師 そう言えばよー 石鯛師の あの笠井がだよ 

あんな小っせーイカを本気でねらってるんだよなー 

解んねーよ あんなもん何処がおもしれーんだ?

    俺も一度先生に付き合って船のイカに行ったけどよー

そんなに面白くねーぞ、ま、食ったらうめーけどな!

東海林 そーなんだよなー 石鯛の引きとイカだよー?俺もわかんねーよ!

    でも、笠井さんのこったから な〜んか?有るんだろうな

村井師 そこなんだよ! 一度やってみっか!

東海林 そんだね〜一度やってみっかやー・・・   

村井師 んじゃよー笠井に釣り方聞いとくよ!



こうして、村井師と私とそして話をきいて、俺もやって見ると言った荒井君の3人で

テーラーを使った浮釣でやって見る事に、が 村井師を除いてはボーズと言う散々な目に



笠井師 えー駄目だったの んでも 面白さはやーっぱシャクリだよー

    でも、シャクルには道具を作らないと・・・

    そういや 皆 63の竿持ってるじゃん、とりあえずあれでやってごらんよ



そうです、笠井師をリーダーに私達のメトイカのシャクリ釣が此処から始まったのでした

皆で あぁでも無い、こぉでも無い、と始まりました・・・釣れると拘りが出て来ます

スッテは何センチ? 糸は何糸? 色は何色? この色が上だ、この色は下がいい、

はては この色はあの糸がいい、あの糸はあっちの店じゃぁないと売ってない・・・とか

アハハ いやはや これは大変な事になりました


ここでも 笠井師はやはり、ニコニコしながら見ていましたね

そして 笠井師の提案で、人の居ない、とある沖提でやって見る事になったのですが

ここで、ある事件が・・・師のお気に入りのメト竿を私は誤って踏んでしまい・・・メキ!



流石に其の時の貴方は 空いた口が塞がらず一瞬固まっていましたね

すかさず あー いいよ いいよ予備にもう一本持って来ているからと言います



いいから気にするな!と言う笠井師から むりやり竿を取り上げ修理に出しましたね

あの時私は貴方以上に 固まってしまいました・・・

あの時の事は今でも思い出しては反省しています



それにしても、何時見ても、見れば見るほど、変な竿ですね

竿は8〜9mの鮎竿だし、リールが着いて、中通しに改造して

此処まではまだ見れる、肘宛も解るが、トの字にグリップが着いている

これは流石に凄いですね、とても釣竿に見えません



その頃はまだ中通しでなく 外ガイドでしたが

私も この釣りに こんなに嵌ってしまうとは 思ってもいませんでしたよ。

なが〜い竿先の僅かな魚信を見て、あわせを入れる 

あわせ方が違うだけで、メバルやアイナメと同じ ミャク釣り です


これは 私の海釣りの 原点 ではないですか!

こんな釣りを見付けて来るとは、恐るべし石鯛師!!

そんな貴方への 尊敬度が ますます深くなるのを感じていました

こんなにも 面白い釣りを教えて頂き 有難う御座いました





戻る








お詫び   申し訳有りません 入退院 と 最後のお見舞い ですが どうしても、書くことが出来ません

        何度書うとしても 途中で書けなくなってしまいます

        とてつもなく支離滅裂になり、とても文章とは呼べない物になってしまいます

        だから 今はまだ 書きません ボツ” かも知れません いつか書くかも知れません

                                                                東海林